ロリスの『これやった!』日記

☆50代からリスタート備忘録☆

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2020-11-02 (Mon) 14:25

10月の読書備忘録・ヘッセの【デミアン】3つの翻訳違い読んでみた

こんにちは、ロリスです。
11月も始まってますが、10月の読書備忘録。

10月はヘルマン・ヘッセの『デミアン』月間になってしまった!
この作品は1919年にドイツで出版され、日本でも色んな方が翻訳してますね。

少年エーミール・シンクレアは、ある出来事がきっかけで、年上の謎の転校生デミアンと友達になる・・・。10歳の少年から青年までの、エーミールの心の葛藤と成長の物語。この名前も、訳者によってみんな違う(^^;(エーミール・シンクレアは酒寄さんの訳)
小説の主人公は、必ずしも作家自身の投影ではないけど、エーミールはヘッセそのものではないだろうか。

もっとも有名なのは、高橋健二さんの訳だろうか?私が最初に本屋で買ったのも、高橋さんの翻訳。こちらが1951年(昭和26年)発行。今回は違った翻訳者のデミアンも読んでみた。

高橋健二 1951年
実吉捷朗(さねよしはやお)1959年
酒寄真一 2017年


高橋さんと実吉さんは明治生まれ、2冊とも私が生まれる前の翻訳。

DSC_0897 (2)

1番新しい翻訳は、2017年の酒寄さんの。
「若い読者に古典をもういちど紹介しなおしたい」
若い読者じゃないけど読んだみた(^^;

酒寄さんの訳者のあとがきにあったけど、ヘッセの原文は段落が非常に長く、一つの段落にテーマが肯定されたり否定されたり、現代の読者には読みづらいので改行は増やしてあるとあります。また、読みやすいように述語を補ったり、整えたりしたようですね。なので、読む方としては圧倒的に読みやすいです。まあ、それをどう感じるかですが。

高橋さん、実吉さん、酒寄さんと読んできたので、あら!?っと思うほど、なめらかに感じました。なので、これから読んでみようかな~という方には、酒寄さんの翻訳がおすすめかな~。高橋さんより実吉さんの方が好みかな。高橋さんのは、なんというか、演劇のセリフのような重厚感はあります。

序文の前に小さな字で書かれている、物語のテーマのような文があるんだけど、比較で載せておきます。

『私は、自分の中からひとりで出てこようとしたところのものを生きてみようと欲したに過ぎない。なぜそれがそんなに困難だったのか。』高橋健二訳

『ぼくはもとより、自分のなかからひとりでにほとばしり出ようとするものだけを、生きてみようとしてみたにすぎない。どうしてそれが、こんなにむずかしかったのだろう。』実吉捷朗訳

『迸(ほとばし)り出る自分の思いそのままに生きようとしただけなのに、なんでそれがこうも難しかったんだろう。』酒寄進一訳


1つだけ、酒井さん、実吉さんの訳だと『デミアン』となってるけど、酒寄さんは『デーミアン』となってます。これがさぁ~どうも、某チェーン中華店の名前とダブって('◇')ゞ伸ばさないでほしかった(笑)

ありのままに生きようとしてみただけなのに、なぜそれがこんなにもむずかしいのか・・・。
今の時代にも通ずるテーマだと思う!

主人公の青春の物語となってるけど、少年が大人になるほろ苦い成長期というより、魂の叫びと言いたい。かなり重苦しさはあるけど、世の中に違和感を感じたり、迎合できなかったり、孤独に感じる方は読んでみたらいいと思います。これだけ深く自己を見つめるのは苦しいけど、私はとても勇気をもらえました!

今月はデミアン3冊に
同じくヘッセの
『人は成熟するにつれて若くなる』
計4冊です。
(2020年 合計58冊)

10月は芸術の秋が優先で、読書は少なかったな~。

今年も2か月きりました!
あと何冊読めるかな~。

ではまた~('ω')ノ

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最終更新日 : 2020-11-03

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